瑞の家で、難しい出来事が起きた。
けれど、段々と内容や状況が明るみになり、悩んだり考えたりしても埒が明かない事がわかってきた。
もちろん、やけくそになったわけでもないし、丸投げしたわけでもない。
けど、状況不利な状態でも、今より良くなる事は考えにくく、むしろ悪くなる。

見届けるしかない状況。

1年後には夢を叶える事ができると、物件を見に行ったり、探したりしていたが、1年後はまだ問題解決してないか……と落胆し、無理なのかな……と凹んだ。

けれど、やっぱり問題が起きたことを理由に、その夢をあきらめる気にはなれなかった。

『1年後の計画をあきらめてない』
と瑞に伝えた。
瑞も、あきらめてはいない様子だった。
試練に直面しても、ふたりの目標が同じところへ向いていれば、きっと完成形を想像することができ、同じ完成形なら叶えられるはず。

会えない不安もあるし、そこへコロナ以外の問題が発生するというのは、良くないことを考えがちだけれど、ふたりの気もちが大切。

乗り越えよう！
早く解決させて！

あと1年後には、半同棲生活！

と、意気込んで…
物件見に行ってみたり、あれを買おうとか浮かれてみたり、
それだけで楽しくなってたわけだけど。

瑞の家が、ちと問題勃発で、それどころではなくなった。
この問題はどうすれば解決する！って事もなく、これは先が見えない話。

瑞が今居るところを離れるのは、不可能じゃないかな。
ぁぁ…………夢は崩れたか。

今までその目標のために頑張ってきたけれど、
ここへ来て道は厳しく険しくなってしまった。

何のために、なにを教えるために試練を与えられているのだろうか？
何を教えようとしてるのだろうか？
まだ我慢が足らないのだろうか？