コロナ騒ぎが加速し、第3波。
この連休の中日に、瑞のお母さんと弟さん夫婦に会ってきた。
時期はよろしくないのはわかっていたが、様々な事情があって、今月中に実行しないと、物事が進まなくなっていくことをわかっていたので、先方には貴重なお時間をいただき、これからについての話をしてきた。
そーだなぁ。
何しに行ったのか?
っていうと、『お嬢さんとお付き合いさせていただいてます』って事に等しい感じの挨拶みたいなものかな。
もちろん、【こういう関係】とは話さず。カミングアウトせず。
あくまでも同性の親交深い友人ということで。
来春から瑞は引っ越し、こちらの町に近くへ来ることになった。
それについては、いつだったか、お母さんが、
『遠いねぇ。。。そっちには、誰か良い人がいるの?』
と心配そうに尋ねられたと瑞が言った事があった。
そりゃぁ当たり前だよな。いくらオバサンになったとて、娘であることは変わりないし、いつまでも子供みたいなもので、ひとりで大丈夫だろうかとか、やっていけるのかな?とか、心配するのは何歳になったって多少あるだろう。
その話を聞いた時に、引っ越す前にこちらからお母さんには会いに行こう、と決めていた。
最初は、引っ越す事と、瑞の離婚は同時進行の予定だったのだが、とりあえず、2年間は離婚はせず、別居となり、2年後にそこがどうなるかは再度、その時が来たとき検討実行という事になった。
つまり、2年間は我々は、すぐに会える距離にいる事になるが、その先の2年後は瑞がなにを選択するかにより、また週末だけの逢瀬になる可能性はあるということ。
またもしかしたら、今と同じような距離感になるのかな………
瑞の2年後の選択肢は、戻ることも視野に入れてるのかな………
もし、離婚はするから嫁ぎ先の、今の住まいには帰らないが、離婚して実家のそばにまた引っ越す、という選択肢もあるのかな?…………
もし、せっかくこちらに来たのに、やっぱり出身地方面へ戻ることを選択するとなったら、、、、それって、私への気持ちは??………
など……様々なことが頭をよぎるが、今考えても仕方ないので、結果は2年後が勝負だ!と、考えないようにしている。
けど、選ばれなかったという結果が出たら、さすがに段々、会わなくなっていくのかな………とは感じている。
優先順位が自分より上があったと言う事か、こちらにいた2年間に寂しさやつまらなさを感じてテンションが下がったって事なんだろうと思うしかないわけだし。
いよいよ、人生の集大成に近い方向が見えてくるんだなぁ、と感じた。
瑞の弟さんは、古風な考え方もあり、また、瑞の義母があまりにも変わり者であることに、かなり慎重になりつつ、こちらの出方を物凄く丁寧に接触しようと計画していた。
まぁ、そうしないと、後々の攻撃性がホントに読めない危険性があるため、転ばぬ先の杖を用意している様子だった。
離婚する時の事も、熟年離婚がそんなに周りを巻き込んで、大騒ぎして離婚
するなんて、自分の周りを見ても考えられないし、今ではライン1つで終りにする夫婦もいると聞く。
ライン1つで……と聞くと、よほど嫌だったんだな。だから、話し合う必要もなく、一方的に終わらせたいんだなと感じられるし、それで終わらせられる程度の夫婦でしかなかったんだろうから、それもアリだろなと個人的には思う。
瑞のところは?
というと、すでに旦那さんとは離婚の承諾も得ていて、傍から見ればあとは紙切れの提出だけだな、いつでもOKなんだなと思えるし、当人同士もきっとそれでいいんだろうけども、義母の狂気的な人格に、そう簡単にいかない。きっと瑞の実家へ怒鳴り込んで来るだろう……などの話にもなった。
そのため、戦闘態勢を取り、備えておこう!みたいな作戦会議だった。
ここまで事前準備しなくてもいいかもしれないけど、とも思いながら、考え方が古風だから、挨拶に行かないと、とか仲人さんにも話しておかないと!など話は展開した。
しかし、今まで隠れてコソコソみたいな関係で、いつでもふたりきりで、他の仲間と大勢で遊ぶとかもなかったし、初めてふたりだけ以外の人に公認されたみたいな、しかも、瑞の家族に。
緊張したわけではなかったけど、久しぶりのロングドライブで、少し疲れたりして、夜は帰宅したら気絶したような感じだった。
きっと今夜もそのようだろう。
本格的に引っ越しの支度も始まるし、あまりのんびりできる時期ではない。
いつもながら、ふたりで美容室へ。
コロナ騒動から、去年まで通ってた美容室をやめた。
そして、ふたりで待ち合わせる町にある美容室へ4回くらい通った。
でも、それもイマイチだったのでやめた。
そして、今回、別の美容室を探し当て、初めて行ってきた。
なんというか。
入店した途端から、もう全然違っていて、椅子に座る前から、『これから長くおつきあいさせていただく美容師さんになる』というカンが働いた。
まず、記入するものを書いて、そこからカウンセリングへ。
美容室放浪組で、前回は2ヶ月前くらいにカットしたが、ぺたんこになってしまって気に入らなかった。
とだけ伝えたら、
それだけで、本当はどーして欲しかったのに、どこをどのようにしたからこうなってしまったのか。だから、今回はここをこうして、こっちをこのようにしたら、求めるものに出会えるはずです。
と説明を受けた。
はい!!そーなんてす!その通りなんです。
この美容師さんは、1を聞いて10を知る、以上の人だな。
全部任せていいな、と。
染める色の話も出たが、もう違和感なくやってくれるだろうから、やってください!みたいに、丸投げしてしまった。
前の美容室の人との大きな差は、経験値だけじゃないと感じた。
今回の美容師さんは、ヒトに興味があるひと。この人は何に興味があって、どんなことが好きで、という意味の。きっと生活スタイルを知ることも、髪型を决める大切なコンセプトになると理解してくださってるんだな。
前の美容師さんも、今回の美容師さんも、出身が関東という共通点がある。
人の生活スタイルに踏み込むのは、失礼とか行き過ぎとか、都会の人の考え方なのかな?と勝手に思ったけれど、いい仕事をするために、その人の人となりを知る必要があると思えば、『お仕事はなにをしてるんですか?』とか、そしたら、炎天下の太陽ギラギラの下で、髪が痛みやすい環境で仕事するんだなとか、工場の悪い空気の中で、ストレスもたまるんだな、とか、下を向いて作業する事が多いんだな、そしたら頭皮マッサージしてリフトアップしてやれるなとか、そーいうことも髪には必要な情報だよなと。
今回の人も、関東出身なら同じなのかと思ったら、凄く情報収集しようとしてくれていたので、仕事に対する想いが違うなと感じた。
前の美容師さんを悪く言う気はないが、一切関心を持たれなかった。
何1つ知られることなくフェードアウトした。
まぁ、長く続かなかったから、逆に知ろうとしてもらえなかった事で、逆に辞めやすかったのは結果論として、良かったけれど。
嫌だったのはスタイリングが合わないだけじゃなく、いい仕事をしようという気迫のようなものを感じられなかったから、かな。
しかし、そこを辞めようと思わなければ、モヤモヤしたまんま、またろくに好きでもない髪型にされて、気分も上がらずにまた来月……となっていたところだし、そしたら、今回の美容師さんにも出会えなかったなぁ。
出会えるはずもない人との出会いは、どこでどのように出会えるかわからないね。
意味があって巡り会えたのだから、大切にしたいなと強く感じた。