我々は基本的にふたりだけの世界。
周囲のお互いの友人知人に、恋愛関係の相手がいることは話さず。ふたりのセクはふたりだけしか知らない。

まぁ、お店の店員さんとか、占い師の先生とかは、まー知ってるよって感じ。
占い師の先生にも、『ちゃんと意味わかってるのかな？』
と感じる返事をされたこともあるけども……

去年のこと。
俺の同級生、男２人と、瑞を会わせた。
別に紹介して、あわよくば誰かといい仲になれば、なんて理由じゃない！！！
たまたまそれは仕方ない流れで、会わせるしかなかった。

瑞は、やはり奴等からは気に入られ、綺麗だと言われてた。

これまで、ふたりだけの世界でいたものだから、周囲からどんな評価があがるのか？なんて、気にも留めずにきた。
よく瑞は店員さんと俺のやり取りに、嫉妬していたけど、そんないっときの出来事で、連絡先交換しない限り続く事はない程度の社交辞令にイライラしてたことがあったけど、SHOP店員とかではない、素人というのにものすごく苛立っていた。

やはり、瑞は普通に出会いがあれば、すぐ男が出来る女なんだよな……
正直な気持ち。
葛藤する。

瑞のホントの幸せを考えたら、どなたかと再婚し、大事にしてもらえる人生があるのならば、そうした方が経済的にも公的にも安泰だし、幸せだと思う。
けど、俺より瑞のことを大事にできる人はなかなか居ないと思う。
そして、俺自身のことを考えたら、ずっと一緒にいたい。

ある占い師の先生に、ふたりの世界を初めて破って、瑞を同級生たちに会わせたと話した。
それはそれは、怒られた。

今回こそは、ときめく相手じゃなかったから、進展は無しで終わったから良かったけど、あなたの想像する、辛い流れに行く可能性はすごくあるよ！他の男たちと会わせない方がいい！あなた達崩壊する。

やはり………
本気で想ってくれる相手が俺以外に現れたら、そっちへ行く可能性が高いって……
でも、瑞は見る目がないから、どーせ、ろくでもないDV野郎とか、転職繰り返す使えない男とか、女にだらしない男とか、数ヶ月じゃ見抜けなかった！と泣いて後悔するような男に傾いていくんだろうけど。

世界観が狭くなるから、ふたりの世界は良くないのかと思ったら、我々にはふたりだけしか入れない世界でなくては、うまく行かないなんて………

ふと、あの時のことを思い出すと、瑞の俺に対する本気度って、どんなもんなんだろ？？と寂しく感じたりする。

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