2ntブログ
FTMの彼とノンケの彼女の気ままブログ。喧嘩もHも濃厚な、ぐっと濃いブログです(*^^*)
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17:05:08
交際して早くも4年が過ぎ、振り返ると本当に破局の危機はいくつもありました。
けれど、喧嘩が派手なのも、回数が多かったのも、ふたりの真逆さからくるものだったり、考えることの深さに差があったりしてきたことばかりだったんだろうなと振り返ります。

私は前の記事にも書いたように、出会いがなかったことはなかったし、彼女のようなものもいたことはあったけれど、過去の中に、どうしても手に入れることができなかった大切なことが1つあります。
それは、「自分が愛されている。自分を必要としてくれている。私でいいんだなと思える」という、自分自身で自分を認めるということがまったく出来ませんでした。
掲示板でやっと出会って、初めて面会でき、食事しながらの会話の中でも、機関銃のように一方的に相手に自分のことを話され、私にはまったく興味がないんだな、と感じる場面が何度もありました。
私は決しておとなしいタイプではないし、語ることもできますが、聞き役に回ることも多く、初対面の人は、なぜか自己PRに何時間もかけて話を続け、たまに振られる私のことについては、ちらっと語った程度で、「ふーん。あ、そーいえば!」などと、私が話した内容など適当に返事され、話題は次~~という具合にされた経験がいくつかありました。
その瞬間、「あ、私じゃなくてもこの人はいいんだな」とスイッチが切り替わり、もう私もそれ以上次へ進めたいという思いが切れてしまい、相手にも興味を感じなくなり、帰ることしか考えられなくなるというパターンでした。

私自身に問題があるのでしょう。もしかしたら、私のほうこそ、会った瞬間から興味がなさそうだと感じられていたからこそ、相手は必死で興味を持たせようと自己PRに走ったのかもしれません。

あの頃、誰ともご縁がなかったのは、瑞に出会うために、出会えばここでまとまるご縁が、すぐそこに来ているのに、あえて無理して縁を繋げてつきあう相手をみつけなくてもいいだろうと、神様が前奏のように時間を埋めるためだけに与えてくれた時間だったのかな?と、そんなことを思っていたけれど、瑞に出会って瑞が「あぁ・・・私じゃ×って言われるんだな思ったよ」と、私に出会ったとき感じたと言われて驚き、やっと初対面の態度の悪さが私にあったんだなと振り返ることができました。普通にしているつもりでも、機嫌が悪そうに見えるのか、がっかりしているように見えるのか、前向きな要素はないってことなんでしょう。(会った瞬間では前向きな気分になる人はいなかったしな。。。)

ホントにご縁がある人って、きっと、会った瞬間から空気が違うんです。
いや、、、私は瑞と掲示板で出会った、数週間後、会える約束ができ、その会う当日の昼間のカカオのやりとりの中で、「この人は彼女になるんだろうな~」とどこかで違うものを感じていました。
もう、返信している自分、送られてくる瑞からの文章、すべてが輝いていました。すっかり恋人への返事のような気分でした。
年末ギリギリになって多忙にならないよう、12月に入る前から業務に拍車をかけて忙しい11月を送り、12月下旬にさしかかったときは、余裕のある穏やかな業務をしていた年でした。
12月26日。クリスマスも過ぎて、もう年末の雰囲気へ突入する頃でした。暖かな年末だな~と心にも余裕がある日でした。

瑞に出会う前、いろんなことがあって、短期間で自分自身も考え方が広くなったし、ずいぶん変わったような気がしていました。それでも、私は誰かと恋愛するには、とても大切なことを1つ、持っていなかったことを気づいていました。
それは、自分が愛されてると感じること。その人に必要とされていると感じられること。私が私でいいんだなと思えること。それらを、自分で認めることができること。でした。

自分が想う人から、愛されてるなと感じられれば、当然、浮気なんてものも考えることはないのは当たり前だし、だから、「愛されてるんだな」という感覚が欲しくて転々としたがるんだろうと思うんです。自分が相手にまず、注ぐこと。与えられることを求めるのではなく、与える側に回り、注ぎ続けることだと思っていましたが、やはり、見返りのない愛って難しいんです。
どんなに注いでも、その注いだ芽が出ないものには、それでも続けようという気持ちって続かなくなると思うんです。「8年越しの花嫁」の映画では、見返りのない期間に苦しんだ結果、将来を手に入れたという結末でハッピーエンドでしたが、あれは稀だと思います。(だから映画化されるんですよ。。。)
私は瑞と出会って、すぐに質問しました。
「見返りのない愛って存在すると思う?」
答えは、「ない」でした。
私は逆にそう質問されるとしたら、「ある、かもしれないけど、難しい」と答えたと思います。
ある。かもしれないけど、難しい、、、、今の本心は、正直いって、見返りがなきゃつまらない。かもしれません。(ランク落ちた意見かw) 
誰だって、「好きだよ」って言ったら、「好きだよ」って返してほしいだろうし、「会いたい」って言ったら、「あと○日で会えるね」とか言って欲しいはずだし、コミュニケーションが取れてる関係って、そういうことだと思うんです。
私が「愛されてる、必要とされてる、私でいいんだな」を感じられなかったのは、単純にFTMである自分に自信がなかっただけではなく、そう思える場面に出会えなかったので経験値をあげる機会に遭遇しなかったからでもあるんですよ。

瑞と出会い、交際していく中で、私はどんどん、その弱点だった部分を克服していくことができました。瑞を放っておけないのは、瑞が心配だからというだけじゃなく、瑞はいつでも私がそばで見ていてくれるから大丈夫だと思ってるところもあるし、いつもは臆病な瑞でも、私といるとドンドン気持ちが大きくなって冒険しようとしている。そんな姿を見せられて、私は必要とされてるんだなと感じることができるようになったし、FTMで申し訳ないな、、、と凹めば、「そんなことを気にしてない。私が愼といたいって自分で決めて一緒にいるんだ!」と言ってくれる。
愛されてるなと感じられるのも、「そういうふざけた姿とか、ほかの人には見せないでほしい。私にだけしてほしい」と独占欲を見せつけてくる姿も、私でいいんだなと感じると同時に、そんなにすきなの?と認めざるを得ないことにもなっていく。

そこまでしてくれる人。瑞は。
なのに、私はズルイなというのも認めている。
照れくさくて、そこになにを返せばいいか、瞬間さくっとスマートに返してあげられない。
私が相手だから、なんだか映画に出てくるような、かっこいい恋愛じゃなくて、いつも不器用で不恰好で、全部きれいに進まないし、パズルみたいにすんなり、いいところにはまってはくれない。
おしゃれな高級レストランよりも、立ち飲み屋台とか、小汚い居酒屋みたいなほうが合うし、ZIPPOのライターよりも100均のライターの方が似合うし、、、きっと女の子だから、すごくおしゃれなデートの方が楽しいかもしれないよね。
けど、瑞は「一緒にいられれば、どこも楽しい」と譲ってくれてる。
きっと、私が似合わないことも含めてOKにしてくれてるんだろな。
ミラクルな出会いだったけど、内容が、こんなダサくてガッカリしちゃう進行だったことに、こんなはずじゃなかったな・・・・と思ってるかもしれない。
そこに甘えて、スマートさを養おうとしない私でごめんなさい。

出会ったときから、ずっと、ずーーっと、ありがとう、、、です。





プロフィール

愼

Author:愼
愼(しん)
FTM(性同一性障害=戸籍女性)

趣味嗜好:LIVE参加 寝る エロ

瑞(たま)
愼の彼女 
趣味嗜好:犬と遊ぶ 虫の観察 甘いものには目がない デンマ
特技:愼を怒らせること エロ

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